あらすじ
くだらないニュースやCM、ゴシップが繰り返しTVで流されている今の世の中。
こんな現状はうんざりだと感じている、”郊外”で暮らしているジョニー。
もうすぐ30歳になろうとしているジョニーは、 今まで何も成し遂げた事がないまま、だらだらと人生を過ごしてきた。
そんなジョニーは、友人のタニー、ウィルと共に”街”へ飛び出して、 新しい人生をスタートさせようと決めた矢先、なんと、ウィルの彼女が、彼の子供を妊娠・・・・・・。
郊外に残る事を決めたウィルを置き、 ジョニーとタニーはバスに乗ってアメリカを横断!
ところが、そこで目撃したアメリカは、 郊外にいた時よりも吐き気をもようおすような、ひどい世界だった。
”街”に幻滅したタニーは、愛国主義のイメージに洗脳されて、なんと軍隊に入隊。
一人ぼっちになったジョニーは、 自分のもう1人の人格、「セイント・ジミー」を呼び起こし、 ドラッグとセックスに溺れていく・・・・。
はたして、ジョニー、タニー、ウィルの運命は・・・・・・・。
| 原題 : | American Idiot |
|---|---|
| 劇場 : | セントジェームス劇場 |
| 上演時間 : | 95分(休憩なし) |
| プレビュー : | 2010/3/24 |
| 初日 : | 2010/4/20 |
| クローズ : | 2011/4/24 |
| 公式サイト : | http://www.americanidiotonbroadway.com/ |
鑑賞履歴
◆2010年 9月12日 座席:ORCHESTRA H 107
◆2010年 9月18日 座席:ORCHESTRA F 110
◆2010年 9月19日 座席:ORCHESTRA G 109
感想
舞台の幕が開くと、ステージの上には、なんとも荒っぽい感じのセットが登場!!!
そのセットの壁には、大小様々な、40個ほどのテレビモニターが埋め込まれていて、そこには、ニュースやアニメ、ドラマやCMなど、色々な映像が映し出されています!
そして、全キャストが客席に背を向けて、そのテレビ画面に見入っています。
「いやぁーっ、これから何が始まるんだろう?」
と、期待をしていると、アメリカン・イディオットのイントロが爆音で流れ、歌いだしと同時に、全キャストが客席の方へ振り返ると、ものスゴイ迫力!!!
そして、18人のキャストが全員でサビを歌いだすと、その威力というか迫力というか、脅威的な圧力に、自然に涙が・・・・・・。
これ、感動とか切なさとかじゃなく、彼らの声が作り出す、「ドスンっ」とした重たい空気に押されて、勝手に涙が出てきたという、なんとも、不思議な感覚・・・・・・・ 。
いや、でもこの空気が、彼らの作り出す圧倒的なパワーなんだと思います!!!
このアメリカン・イディオットですが、僕の大好きな『RENT』と被る部分が、ちょこちょこあるんです。
若者の弱さと強さ、ドラッグやセックス、そして、今を生きる事の大切さみたいなモノが、本当に強く感じられる作品でした!!!
ボロ泣きするような作品ではないけれど、間違いなく、何度観ても「興奮と感動」を味わえる作品だと思いました!!!
みどころ
みどころは、「全て」と言ってもいいくらいカッコイイ作品なんですが、とにかくダンスが本当に斬新!!!
「振付け」というよりも、「あふれ出る感情を体で表現したら、こんな動きになりました!」 って感じです!!!
小さい子供って、思い切り駄々をこねる時、床に寝転がって、手足をバタバタさせたりするでしょ!
あんな感じで、体や気持ちから溢れ出るものを押さえずに、その全て表現するようなダンスなんです!!!
キャストの勢いと迫力に、感動というよりも、とにかくその「パワー」に、飲み込まれそうな感覚になる作品です!
『スプリング・アウェイクニング』と同じスタッフが手掛けている作品なので、若者たちの怒りや葛藤を表現させたら、きっとピカイチなんだと思います!!!
あとは、トニー賞を受賞している照明もカッコイイですよ!!!
楽曲
1994年にメジャーデビューをし、世界的に人気の『グリーン・デイ』が楽曲を担当しています!!!
というより、全曲を通して一つのコンセプトとして製作され、2005年にグラミー賞を受賞したアルバム、『アメリカン・イディオット』を舞台化したのが、この作品なんです!
アルバム、『アメリカン・イディオット』の全曲に、2009年に発売された『21世紀のブレイクダウン』の楽曲を加えて作成されたミュージカルです!!!
どの楽曲も本当にメッセージが強く、印象に残る名曲揃いです!!!
衣装
基本的には普段着のような感じなので、豪華な衣装は登場しません。
男性キャストも女性キャストも、ジーンズにTシャツやタンクトップ、靴はスニーカーといった感じです!
途中でキャスト全員が下着姿で登場したり、女性キャストがスパンコールのワンピースで登場する場面などがありますが、基本的には普段着といった感じです。
キャスト
とにかく僕は、ある2人のキャストに目を奪われっぱなしでした!!!
1人目は、主演のジョニー役を演じていた『John Gallagher Jr.』!!!
ジョンは、2007年に『スプリング・アウェイクニング』を観た時に、ものすごくファンになったんだけど、相変わらずの迫力!!!
きちんと決められたキレイな演技をするんじゃなくて、怒りや思いにまかせて、内面を吐き出すような表現をするのが、もうもうピカイチの俳優さんです!!!
彼、バラードを歌う時以外は、めっちゃツバを飛ばしながら歌うんですが、その勢いとパワーといったら、それはそれは、もう、誰も敵わないといった感じです!!!
だって、曲のあと、すぐにセリフがある場面では、「はぁ、はぁ・・・」と、呼吸が乱れているのをマイクが拾っちゃってるんですよ!
通常、ミュージカルって、そんな風に息が乱れるのはどうかと思うけど、この作品関しては、全然アリなんです!!!
むしろ、その呼吸の乱れが、より激しさを感じさせてくれて、この作品を際立てているようにようにさえ思っちゃいます!!!
そして、もう1人は、アンサンブルの『Brian Charles Johnson』!!!
彼、背は大きくないし、けっこう太っているのに、ダンスのキレと表現力が凄くて、「どうしても注目してしまう!!!」と思っていたら、ブライアンも、『スプリング・アウェイクニング』に出演していたんですよ~~~!!!
どうりで、カッコイイはずだ~~~っ!!!
ブライアン以外の男性キャストは、背が高かったりスリムだったり、筋肉質だったりするのに、彼だけ本当に太っています!(笑)
でも、そんなブライアン!!!
他のどの男性キャストよりも、本当に常に一生懸命になって歌って踊るので、気が付くと彼を見ちゃっているんですよね!!!
たしかに、『スプリング・アウェイクニング』の時も、一際目立って踊りまくる、太っちょキャラだったような・・・・・・(笑)
いやいや、ブライアンは、僕の中では、ジョンと同じくらい存在感がデカいキャストです!!!
◎2011年1月現在も、ジョニー役は『John Gallagher Jr.』が演じています! アンナンブルの『Brian Charles Johnson』も継続して出演中です!
客層
40代や50代の方などもちらほらとみかけましたが、とにかく年齢層は若い印象でした!
20代がかなり多いかと思います!!!さらに、女性が多かったです!
2010年9月の日曜日のマチネに足を運んだ際、若い女の子たちがとっても多くて、グリーンデイのTシャツを着ている人や、このミュージカルのTシャツを着ている人も多かったです!!!
カーテンコールの時、ファンの女の子たちが、客席のあちこちで、メッセージボードを掲げだして、ミュージカルの劇場っていうよりは、コンサート会場みたいな雰囲気でした!!!
ブロードウェイに行く前に・・・
楽曲の予習はこちらでどうぞ!ミュージカルのサントラです!
●『American Idiot [Original Broadway Cast Recording]』
劇場情報
セントジェームス劇場 St. James Theatre
現在上演中の作品:アメリカン・イディオット
- 所在地:246 West 44st Street, New York, NY 10036
- 収容人数:1623人
座席表
サイン&開場時間
開場時間
公演開始時間の1時間前に開場します。
サインについて
終演後に出入口付近で待っていると、キャストが出てきてくれますので、そこでサインをもらう事が出来ます!
(場所については、人だかりが出来ている事が多いので迷う事はないと思います。)
ブロードウェイミュージカルは、会場に入り座席に向かう際、「PLAYBILL」という無料のパンフレットをもらう事が出来ます。
そのPLAYBILLの表紙にサインをもらう人たちが多いので、終演後にPLAYBILLを持って、キャストが出てくるのを待ちましょう♪
マジックやサインペンを持っていくのを忘れないようにして下さいね!
持ち込みできるもの
会場内は禁煙となります。飲食物の持ち込みは禁止されております。カメラ、ビデオの持ち込みは禁止されております。
大きいバック、ブリーフケースなどのお持込は出来ない場合がございますので、荷物は最小限にすることをお薦めいたします。
アクセス&周辺情報
セント・ジェームズ劇場は、
きらびやかな看板やネオンが数多くあり、毎日夜遅くまで賑わっているタイムズスクエアから、
徒歩で約5分の場所に位置しております。
タイムズスクエア周辺には、多くのカフェやレストラン、そしてホテルも軒を連ねているので、とても便利なエリアだと思います!
利用される交通機関にもよりますが、空港からは1時間程度で到着となります。
会場へのアクセス
セントジェームス劇場を含むほとんどの劇場はタイムズスクエア周辺にあります。
このエリアまでくれば、大体が徒歩で探せる劇場ばかりです。詳しい位置に関しては、MAPをご覧ください。
地下鉄の最寄駅は、
A・C・Eの42 St?Port Authority Bus Terminal駅と、1・2・3・7・N・Q・R・W・SのTimes Square 42nd St駅となります。
治安
ブロードウェイには、30作品以上の劇場が密集しており、毎晩、大勢の観光客が様々なミュージカル作品を楽しんでいます。
タイムズスクエアに近いこの周辺は治安も良く、夜遅くまで多くの人たちで賑わっているので、
終演後も安心して歩く事が出来ると思います。
ただし、細い路地に入ってしまうと夜は暗くて人通りも少ないので、深夜は人通りが多い大きな通りを歩いた方がよいと思います。
