ブック・オブ・モルモン
The Book of Mormon
あらすじ
モルモン教の宣教師として、世界中に派遣される若者の最終訓練が行われているソルトレイクシティ。
2人1組で布教活動を行うモルモン教だが、ついにそのペアと派遣先が発表となった。
多くの若者の中でハンサムかつ優等生のエルダー・プライスは、
ミッキーマウスが大好きで、ディズニーワールドがあるフロリダのオーランドを希望していた。
しかし、発表された派遣先はアフリカのウガンダで、
しかもペアに選ばれたのは、怠け者で劣等生のエルダー・カニングハム。
出発の日、空港でそれぞれの家族に見送られてウガンダに向かう飛行機の中、
不安しかないプライスと、親友が出来たと大喜びするカニングハム。
ウガンダに到着するなり、怖い人たちに銃は突きつけられるし、荷物は取られるしで最悪のスタート。
集まってきた村人は、「ハッサ ディーガ イボワイ」と謎の言葉で歌いながら歓迎してくれるも、
意味を尋ねると、なんとなんと、「FUCK YOU、GOD!」
しかも村民のほとんどは、飢えやエイズに苦しんでいる人たちばかり・・・・・・。
こんな場所で布教活動なんか出来るのかと思いきや、
意外や意外、適当さが武器となり面白おかしくどんどん布教していくカニングハム!
それに対し、まったく布教出来ずにやさぐれるプライス・・・・・・。
プライスとカニングハム、2人の未来はいったいどこに進んで行くのか・・・・・・。
原題 | The Book of Mormon |
---|---|
劇場 | ユージーン・オニール劇場 |
上演時間 | 2時間30分(15分間休憩あり) |
プレビュー | 2011/2/24 |
初日 | 2011/3/24 |
公式サイト | http://www.bookofmormonbroadway.com/ |
みどころ
とにかく笑いが満載のコメディミュージカルで、客席にずっと笑い声が絶えない作品です。
タイトルの通り、モルモン教の話なので日本では馴染みが薄いかもしれませんが、日本人の僕が観てもとても楽しい作品でした!
英語が分からなくてもキャストの動きで楽しめるようなコントとも思えるような作品で、モルモン教に詳しくなくても楽しめます!
でも、モルモン教はコーヒーを飲んではいけないとか、ゲイは禁止されているとか、ちょっとしたモルモン教の豆知識を調べてから観ると、より楽しむ事が出来ると思います。
上演開始から4年経過するこの作品ですが、ブロードウェイミュージカルの中ではぶっちぎりの人気で、いまだに観客動員率は100%を超えて、
連日立ち見や当日券待ちが出ている状態です!
楽曲
テレビアニメの「サウスパーク」を手掛けた「トレイ・パーカー」と「マット・ストーン」、
ミュージカル「アベニューQ」や「アナと雪の女王」の「レット・イット・ゴー」を手掛けた「ロバート・ロペス」の3人が担当しております。
コメディーミュージカルにぴったりな軽快な楽曲と耳に馴染みやすく聞きやすいメロディーラインの楽曲が揃っています!
衣装
1996年の映画「イングリッシュ・ペイシェント」ではアカデミー賞の衣装デザイン賞を受賞し、
その他にも「サブリナ」、「コールドマウンテン」、「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」など、数々の映画の衣装を手掛けている「アン・ロス」が担当しております。
今作品では、宣教師は白いシャツに黒いネクタイ、黒のパンツというシンプルな衣装ですが、途中、ライオンキングのパロディシーンではまさにそれといった衣装が登場します。
舞台でしか見る事が出来ないようなきらびやかな衣装はほとんど登場しませんが、この作品の状況が分かりやすく表現されている衣装ばかりだと思います。
キャスト
僕が観た時に、「エルダー・カニングハム」を演じていたのは「ベン・プラット」なんですが、彼のふざけた演技と表情がとにかく最高でした!
どんなに面白い脚本やセリフであっても、それを演じる人が表現出来ないと面白さが客席に伝わらないと思うんですが、
ベン・プラットのエルダー・カニングハムは本当にハチャメチャで何度も客席を笑いに包み込むサイコーの俳優さんでした!
【2015年2月】
現在、エルダー・カニングハムは、この作品でブロードウェイデビューとなった「クリストファー・ジョン・オニール」が演じています!
エルダー・プライスは、「ヘアー」ではトニー賞にノミネートされ、「ラ・カージュ・オ・フォール」などのみ出演していた「ギャビン・クリール」が演じております!
客層
男女問わず、幅広い年齢層で会場は満席になっておりました。
小さい子供さんにはあまり向いていないかと思います。
トニー賞
【2011年】 作品賞、助演女優賞(ニッキ・M・ジェームス:Nabulungi Hatimbi役)、脚本賞、オリジナル楽曲賞、演出賞、編曲賞、装置デザイン賞、
照明デザイン賞、音響デザイン賞の9部門を受賞!
ブロードウェイに行く前に・・・
楽曲の予習はこちらでどうぞ!ミュージカルのサントラです!
●『The Book of Mormon (Original Broadway Cast Recording)』
動画で内容をチェックしよう!
劇場情報
ユージーン・オニール劇場
Eugene O'Neill Theatre
サイン&開場時間
開場時間
公演開始時間の1時間前に開場します。
サインについて
終演後に出入口付近で待っていると、キャストが出てきてくれますので、そこでサインをもらう事が出来ます!
(場所については、人だかりが出来ている事が多いので迷う事はないと思います。)
ブロードウェイミュージカルは、会場に入り座席に向かう際、「PLAYBILL」という無料のパンフレットをもらう事が出来ます。
そのPLAYBILLの表紙にサインをもらう人たちが多いので、終演後にPLAYBILLを持って、キャストが出てくるのを待ちましょう♪
マジックやサインペンを持っていくのを忘れないようにして下さいね!
持ち込みできるもの
会場内は禁煙となります。飲食物の持ち込みは禁止されております。カメラ、ビデオの持ち込みは禁止されております。
大きいバック、ブリーフケースなどのお持込は出来ない場合がございますので、荷物は最小限にすることをお薦めいたします。
アクセス&周辺情報
ユージーン・オニール劇場は、
きらびやかな看板やネオンが数多くあり、毎日夜遅くまで賑わっているタイムズスクエアから、
徒歩で約10分の場所に位置しております。
タイムズスクエア周辺には、多くのカフェやレストラン、そしてホテルも軒を連ねているので、とても便利なエリアだと思います!
利用される交通機関にもよりますが、空港からは1時間程度で到着となります。
会場へのアクセス
ユージーン・オニール劇場を含むほとんどの劇場はタイムズスクエア周辺にあります。
このエリアまでくれば、大体が徒歩で探せる劇場ばかりです。詳しい位置に関しては、MAPをご覧ください。
地下鉄の最寄駅は、C・E・1の50th駅と、N・R・Wの49th駅となります。
治安
ブロードウェイには、30作品以上の劇場が密集しており、毎晩、大勢の観光客が様々なミュージカル作品を楽しんでいます。
タイムズスクエアに近いこの周辺は治安も良く、夜遅くまで多くの人たちで賑わっているので、
終演後も安心して歩く事が出来ると思います。
ただし、細い路地に入ってしまうと夜は暗くて人通りも少ないので、深夜は人通りが多い大きな通りを歩いた方がよいと思います。