開演時間になり、ステージを覆っていた薄い幕がストンと落とされると、総勢20名以上のキャストがドーンと登場し、オープニングから、めっちゃめちゃカッコいい歌声を聞かせてくれます!!!
ブロードウェイミュージカルは、どの作品もバンドの生演奏に合わせて、キャストが生歌を聞かせてくれるんですが、ほとんどのミュージカルが、ステージの下にある「オーケストラピット」という場所に、バンドメンバーが隠れています。
でも、この『ヘアー』は、ステージの上にバンドのメンバーが居て、演奏している様子を見る事が出来るんです!!!
僕が好きなミュージカル、『RENT』や『シカゴ』もステージの上にバンドメンバーが居るんですが、僕はこのスタイルの方が、ライブっぽくて好きなんですよーーーっ!
実際、この作品、まるでコンサートのように次から次へと歌を歌ってくれて、めちゃめちゃテンポ良くストーリーが進んでいきます!
なんと、歌われる楽曲数は、全部で40曲!!!
これ、僕が今までに観たミュージカルの中では、一番多いです!!!
60年代に初演された作品のリバイバル上演で、今回初めて見たんですが、かなりテンションがあがりました!!!
ステージセットは、まったくと言っていいほど変化しないし、照明も決して豪華じゃありません。
でも、良質のオールディーズを聴かせてくれているような楽曲の良さ、舞台構成、そして何よりもキャストのパワー、どれもこれも、本当に素晴らしかったです!!!
このミュージカルを観て、「本当に素晴らしい作品というのは、大掛かりなセットやキレイな照明などに頼る事なく、キャスト1人1人のソウルから創り出されるモノなんだ!!!」と改めて思いました!!!