ライオンキング

動物王国の王で絶大な信頼を得ているライオンのムファサに、
息子のシンバが誕生した。

シンバが次期国王となる事を不愉快に感じている、ムファサの弟のスカー。
スカーの策略によってムファサは命を落とし、シンバは王国を追放されてしまう・・・。

深く心が傷ついたシンバは、ミーアキャットのティモンとイボイノシシのプンバァに出会い、
３匹は「ハクナ・マタタ（悩むな！気にするな！）」をモットーに元気に成長していった。

成長したシンバは、幼馴染のナラと偶然再会し、スカーの暴君で王国が荒れ果てている事を聞かされる。
シンバは自らの過去と向き合い、スカーと対決する事を決意。

果たして、動物王国に平和は戻るのだろうか･･････。

ディズニーミュージカルが得意とする大掛かりなセット！
奈落から迫り出す、王国を象徴する高さ４メートルの巨大な岩、「プライドロック」には見ごたえがあると思います！

動物しか登場しないディズニーアニメを舞台化したものですが、キャストが演じる動物達の感情表現は本当に見事で一見の価値があると思います。

日本でも有名な「ユア･ソング（僕の歌は君の歌）」やダイアナ妃の追悼歌「キャンドル・イン・ザ・ウィンド １９９７」など数々のヒット曲を生み出し、現在までに全世界で１億枚以上のレコードセールスを記録している「エルトン･ジョン」が楽曲を担当しております。

オープニングの曲からゴスペルでも聞いているかのように、幾多にも重なった素晴らしいコーラスが見事に動物王国の世界を表現しています。

個人的には「Hakuna Matata」と「He Lives in You」が気に入ってます。

映画「アクロス・ザ・ユニバース」の監督を務め、ミュージカル「スパイダー・マン：ターン・オフ・ザ・ダーク」も手掛けた「ジュリー・テイモア」が担当。

キャストは、ライオンやハイエナ、ミーアキャットやサイチョウなどの動物キャラクターに扮していますが、
着ぐるみの様なものを被るのではなく、ジャングルをイメージしたアジアンテイストな衣装を身につけて表現しています。

キャスト自身の顔がきちんと見えている状態でキャラクターのマスクを頭上につけたり、手にパペットを持ったりする事で動物たちを現しています。

キャスト自身が顔の表情や体の動きで表現する演技と、キャストが操作しているパペットの演技が同時に行われて、この２つの演技が見事に融合された今までにない世界を観る事が出来ます！

１９９８年のトニー賞では、最優秀衣裳デザイン賞も受賞しています！

僕が観たときのキャストは、ほとんどが黒人の方でした。
楽曲の部分でも紹介しましたが、ゴスペルのような曲が多いので、黒人の方々の表現力や声の広がりは本当に素晴らしいものがありました。
ヤングシンバ役の子供がとても初々しく、一生懸命の演技と可愛い歌声がとても印象に残りました！

【２０１５年３月】
レ・ミゼラブルに出演していた「イザヤ・Ｄ・ネグロン」と、この作品でブロードウェイデビューをした「ジャヒー・ディアロ・ウィンストン」の２人が、ヤングシンバを演じています。

＝過去のエングシンバ＝
◎２００９年９月、「クリフォード・リー・ディックソン」と『ジェレミー・ガンブス」の２人が演じていました。
◎２０１０年１月、「アルフォンソ・ロメロ」と「マーキス・コフィ・ロドリゲス」の２人が演じていました。
◎２０１１年１月、「ジョシュア・Ｊ・ジャクソン」と「アルフォンソ・ロメロ」の２人が演じていました。

ディズニー作品なので、子供から大人まで幅広い年齢層の方々がおりましたが、ファミリーや友人同士のお客さんが多かったようです！

２０１５年２月時点で、上演されてから１７年が経過し、上演回数は７０００回を超えています。
ブロードウェイのミュージカルでは歴代４位のコングラン公演で、３位の「キャッツ」を超えるのは時間の問題かもしれません。
それだけのロングラン公演が出来るほど、多くの人が観ている作品という事なので、誰もが楽しむ事が出来る作品だと思います！

【１９９８年】　作品賞、演出賞、振付賞(ガース･フェイガン)、装置デザイン賞、衣装デザイン賞、照明デザイン賞の６部門を受賞！

英語が分からなくても大丈夫！
ほぼ同じ流れでストーリーが進行していく 映画版のＤＶＤが発売されていますので、こちらで予習をどうぞ！
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楽曲の予習はこちらでどうぞ！ミュージカルのサントラです！
●『Lion King Cast Recording』