- 原題
- Billy Elliot, the Musical
- 劇場
- インペリアル劇場
- 上演時間
- 2時間45分(15分間休憩あり)
- プレビュー
- 2008/10/01
- 初日
- 2008/11/13
- クローズ
- 2012/01/08
- 公式サイト
- http://www.billyelliotbroadway.com/
あらすじ
1984年、イギリス北西部の炭鉱町。
母親を亡くし、炭鉱夫の父と兄のトニー、軽い痴呆症にかかった祖母の4人で暮らしている11歳の少年ビリー・エリオット。
炭鉱不況でストライキに参加してるビリーの父親と兄のトニー。
そんな父親は、ビリーの意思に反して、強制的にボクシングを習わせていた。
ビリーはいやいやながらもボクシングを習い続けていたが、ひょんな事からバレエに心を惹かれ、
父に内緒でバレエを習い始める事に。
バレエ教えていたウィルキンソン先生は、ビリーの才能に気付き、ロイヤル・バレー・スクールの
オーディションを受けるように勧めるが、その事実を知った父親が猛反対。
バレエを続けたいビリーと、「そんなものは女のする事だ!」と断固理解を示さない父親。
はたしてビリー・エリオットの未来は・・・・・・。
みどころ
もうこの作品が本当に本当に大好きになってしまったので、「全てのシーンがみどころです!!!」と言ってしまいたいほど、最高な作品です!!!
そんな中でも、『Angry Dance』という曲で、タイトル通りビリーが怒りをダンスで表現するシーンは、「感動」というカンタンな言葉では片付けられないほどの衝撃を味わいました。
もともと、2000年に公開された映画、『リトルダンサー』を舞台化した作品なんですが、この映画の感動的な部分を漏れることなく詰め込んで、更に舞台ならではの笑えるシーンもプラスされて、記憶に残る2時間45分を過ごす事が出来る作品だと思います!
楽曲
現在までに2億5000万枚以上のアルバムセールスを記録し、『アイーダ』や『ライオン・キング』などミュージカルの楽曲も数多く手掛けている、『エルトン・ジョン』が担当しています!
僕は最近、このミュージカルのサントラをかなりのヘビーローテーションで聞いていますが、どの楽曲を聴いても舞台上のシーンが頭に浮かんでくるほど、印象的な楽曲が揃っています!!!
劇中で使われている全ての曲が素晴らしくて、名曲揃いです!!!
衣装
基本的には普段着のような感じなので、豪華な衣装は登場しません。
ビリーがバレエを踊る時にはジャージにTシャツ、大人たちは作業着などを着て舞台に立ちます。
また、女の子たちがバレエを踊るシーンでは、かわいいチュチュを身に着けて、かわいいバレエを踊ってくれます!
ビリーと親友のマイケルが2人で歌って踊りシーンでは、ちょっとカラフルで超巨大(?!)な衣装が登場するのでお楽しみに!
キャスト
2009年に観た際に、ビリー役を演じていた『Trent Kowalik』!!!
2008年に観た時のビリー役は、『David Alvarez』だったんですが、トレント君は、もうもう相当ヤバかったです!
パンフレットの写真見た時に、2009年10月時点で3人いたビリー役のキャストの中で、「一番パッとしない感じだなぁー」と思ったのが、実はトレント君だったんです・・・・・・・。
ところが、このトレント君、2008年に観たデヴィッド君よりも、かなり良かったです~~~っ!!!
トレント君が舞台に立ってから、約1年が経過していたので、ビリー役も板についてきたんですかね!!!
劇中で披露する、ダンスもタップもバレエも縄跳びも、そして、演技も歌も本当に全てが素晴らしかったです!!!!!
2009年のトニー賞で、最優秀主演男優賞を受賞したのもホントに納得です!!!
そして、2010年に観た際に、ビリー役を演じていたのは、『Peter Mazurowski』と、『Dayton Tavares』!!!
まずは、ピーター君!!!
あどけなさを残しつつも、一生懸命にバレエを舞う彼のひたむきさと、ダンスを踊る時の動きは本当に素晴らしかったです!
そして、全シーンの中で一番泣ける場面。
ビリーが、亡くなったお母さんからもらった手紙をバレエの先生に見せる場面で、なんとピーターくん、どうやら本当に涙を流していたみたいなんです・・・・・・。
過去に見た2人のビリーも涙を流していたかどうか記憶にないんですが、このピーターくんの感情の入り方、ヤバイかったです。
次に、デイトン君!!!
2010年9月時点でビリー演じているキャストは4人いたんですが、4人の中で、正直一番期待していなかったのが、デイトン君だったんです。
いや、僕、デイトン君の何を知っているわけじゃないんだけど、プロフィール写真の表情がちょっとやる気なさげに見えたのと、ビリーを演じるには、彼、顔が結構大人なんですよ・・・・・・。
実際に見ると、やはり今まで見たビリーに比べると背も高くて、ちょっと大人びた感じがするデイトン君ですが、彼もとっても良かったです!!!
ヤングビリーと大人のビリーが一緒に白鳥の湖を踊るシーンがあるんですが、そのシーンで初めてボロボロ泣きました。
セリフも何も無く、音楽に合わせて、ただただ舞う場面なんだけど、デイトン君のバレエの表現力のスゴさに圧倒されて涙が出てきたんだと思います。
第1幕のクライマックス、 怒りのダンスシーンもセリフが無いのに、今回はめっちゃ泣きました・・・・・・。
もしかして、このデイトン君、歌や演技はもちろんだけど、セリフが無くても、顔の表情や体での表現力が、ズバ抜けているのかもしれないです!!!
ビリー役は全員子供なので、声変わりしたり、身長が伸びたりすると降板しなければいけないと思うので、賞味期限が短いと思うんです。
でも、その代わり次から次へと、様々なビリーが登場すると思うので、何度も足を運びたくなっちゃいますね!!!
◎2009年12月、ビリー役は『David Alvarez』 『Tommy Batchelor』 『Alex Ko』 『Trent Kowalik』 『Liam Redhead 』の5人が演じていました。
◎2010年1月、ビリー役は『Alex Ko』 『Trent Kowalik』 『Liam Redhead』 『Dayton Tavares』の4人が演じていました。
◎2010年8月、ビリー役は 『Alex Ko』 『Liam Redhead』 『Dayton Tavares』 『Jacob Clemente』 『Michael Dameski』の5人が演じていました。
◎2011年1月現在、ビリー役は『Alex Ko』 『Peter Mazurowski 』 『Jacob Clemente 』 『Joseph Harrington』の4人が演じています!
客層
とにかく幅広い年齢層の人たちが多く足を運んでいて、観客動員数も90%以上をキープしています。
小さい子供を含めた家族連れや、お母さんと娘さんの親子、友達同士やカップル、それに70代くらいの老夫婦など、本当に老若男女が足を運んでいる作品です!!!
2009年に観た際には、60代から70代のおばあちゃんが大勢来てましたね!
胸にお揃いのワッペンを付けていたので、団体旅行か何かで大勢で観に来ていたのかな?
ちなみにこの作品、登場人物の中にビリーのおばあちゃんがいます。
客席のおばあちゃんたちの多くが感動シーンで涙を流していたので、ステージ上のビリーの姿を見て、ご自分のお孫さんの事を想ったりしていたのかもしれませんね。
本当に年齢性別に関わらず、だれでも楽しめる素敵な作品だと思います!!!
トニー賞
【2009年】 作品賞、主演男優賞(デビッド・アルバレス、トレント・コワリク、キリル・クリッシュ:ビリー・エリオット役)、助演男優賞(グレゴリー・ジュバラ:父親役)、脚本賞、演出賞、振付賞(ピーター・ダーリング)、編曲賞、装置デザイン賞、照明デザイン賞、音響デザイン賞の10部門を受賞!
ブロードウェイに行く前に・・・
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●『リトル・ダンサー』
楽曲の予習はこちらでどうぞ!ミュージカルのサントラです!
●『Billy Elliot [Original Cast Recording]』