- 原題
- Matilda
- 劇場
- シューベルト劇場
- 上演時間
- 2時間40分(休憩あり)
- プレビュー
- 2013/03/04
- 初日
- 2013/04/11
- クローズ
- 2017/01/01
- 公式サイト
- http://us.matildathemusical.com/
あらすじ
テレビが大好きな中古車セールスマンの父親と社交ダンスに夢中な母親の間に産まれた少女、マチルダ。
マチルダは、産婦人科の先生が今まで見てきた赤ちゃんの中でも抜群にカワイイ女の子だったが、
彼女の両親はマチルダに一切の愛情を注ぐ事なく、5年の月日が過ぎていった。
5歳になったマチルダは、熱心に本を読み、天才的な能力で物語を創造し、更には超能力も持っているのだが、
その才能を気に入らない両親は、マチルダをあざ笑ったりバカにしたりと虐待を続けていた。
そんなマチルダは地元の図書館に通うようになり、そこにいた司書のフェルプスに、
自分が作った、アクロバット(軽業師)とエスカポロジスト(曲芸師)の2人のカップルの物語を聞かせていた。
そんなマチルダも小学校に通い始め、
マチルダの類い稀なるその才能に感銘を受けたミス・ハニー先生は、
女校長のトランチブルに彼女を上級クラスに進めてはどうかと提案するのだった。
しかし、校長であるにもかかわらず、冷酷で子供嫌いのトランチブル校長はその提案を却下。
諦めきれないミス・ハニーは、マチルダの家を訪れ、両親に上級クラスの話をしようとするも、
彼女の両親がマチルダに対して一切の関心が無い事を知り、悲しみに打ちひしがれるのだった。
ミス・ハニーは、そんなマチルダを気に掛け、2人の距離はまるで親子のようにどんどんと縮まっていった。
そして、マチルダは物語を創造し続け、フェルプスにこのように聞かせていくのだった。
『アクロバットとエスカポロジストは、刺激的で危険なマジックを行うと世界のマスコミに発表をしたのだが、
ショーを行う直前、アクロバットが妊娠している事が発覚しパフォーマンスの中止をしようとした。
ところがショーを仕切っていた強欲で冷酷なアクロバットの姉は、
払い戻しをする事を嫌がり、妊娠しているアクロバットに無理やりパフォーマンスをさせるのだった。
なんとかパフォーマンスをこなしているように見えたアクロバットだったが、
彼女は最後に致命的なミスをしてしまう・・・・・・・。
そして、そのミスにより、アクロバットは女の子を産み落としたあと、亡くなってしまったのだ。
月日が経ち、アクロバットの姉は、エスカポロジストと彼の1人娘のところに現れ、
叔母であるにもかかわらず、エスカポロジストの1人娘を苛め、ひどい仕打ちをし、
地下室に閉じ込めたりしたのだった・・・・・・。』
そしてある日、ミス・ハニーは自分の家にマチルダを招待し、自分の生い立ちを話し始めた。
「私は子供時代に親を亡くし、虐待をされながら叔母に育てられ、
最後には、家財道具を全て奪われて・・・・・・・。」 と。
ミス・ハニーの話を聞きながらがマチルダは、驚愕を受けた。
そう、超能力を持っていた彼女が創造していたアクロバットとエスカポロジストの話は、
なんと、ミス・ハニーが幼い頃に体験した話で、冷酷な叔母はトランチブル校長の事だったのだ。
そして、トランチブル校長がミス・ハニーの親を殺した事実にも気付き・・・・・・・。
果たして、マチルダ、ミス・ハニー、トランチブル校長、そしてマチルダの両親はどうなってしまうのか・・・・・・。
みどころ
とにかく子供たちの歌と演技、そしてダンスが最高です!
まるで絵本の世界に飛び込んだような色遣いのセットやステージ上に登場するブランコ、
学校の教室で大勢の子供たちがパワフルに踊り、机の上で叫ぶ歌声には鳥肌が立ちます!
決して難しい話ではないですし、老若男女だれでもが楽しめる作品だと思います。
楽曲
「ジーザス・クライスト・スーパー・スター」でユダを演じていた、俳優、コメディアン、ミュージシャン、作曲家でもある「ティム・ミンチン」が担当しています。
子供たちが歌うのにぴったりな、明るく軽快な曲が多く揃っています!
衣装
ミュージカル、「ボーイング・ボーイング」や「ゴースト」の衣装も手掛けていた「ロブ・ハウエル」が担当しています。
大人たちはカラフルな衣装、子供たちはカワイイ制服で登場します。
キャスト
僕が観た時に、「マチルダ」を演じていたのは、この作品でブロードウェイデビューをした9歳の女の子、
「アヴァ・ウロア」です!
僕、個人的になんですが、「ビリー・エリオット」や「ライオン・キング」など子供が出てくる作品は、その子役の一生懸命な歌や演技やダンスが本当に印象に残る事が多いんです!
ところが、マチルダを観た時にはちょっと時差ボケがひどくて、残念なことにアヴァの印象があまり残っていません・・・・・・。
決して、彼女のせいではないと思うんですが、ちょっと残念・・・・・・。
【2015年2月】
現在、マチルダは「トリ・ファインスタイン」、「イライザ・ホランド・マドア」、「ブルックリン・シャック」、「フィナ・ストラッツァ」の4人の女の子がローテーションで演じています!
客層
僕が観た時には、親子で来ている人たちが多く、小さな子供たちもたくさん足を運んでいました。
主役が小さな女の子だし、ストーリーも難しくないし、楽曲もテンポがいいし、大人が観てももちろん楽しいですが、親子で観るにもいい作品だと思います。
トニー賞
【2013年】 助演男優賞(ガブリエル・エバート:ミスター・ワームウッド役)、脚本賞、装置デザイン賞、照明デザイン賞の4部門を受賞!
ブロードウェイに行く前に・・・
楽曲の予習はこちらでどうぞ!ミュージカルのサントラです!
●『Matilda (Original Broadway Cast Recording)』