イフ／ゼン

離婚をしたばかりの３８歳のエリザベス。
彼女は新しい人生をスタートさせるためにニューヨークにやってきた。

そして、幼稚園の先生をしているレズビアンの友人ケイト、
バイセクシャルのコミュニティオーガナイザーのルーカスとマディソン・スクエア・パークで会うことに。

そこで彼女は、ケイトには「リズ」と呼ばれ、ルーカスには「べス」と呼ばれ、
それぞれ、全く異なる人生を経験する事に・・・・・・。


◆ごくごく普通の生活をしている女性、【リズ】◆

公園内のミュージシャンに耳を傾けていたケイトとリズ。
そこに、セカンドツアーから戻った陸軍医のジョシュが現れ、リズに声を掛けるのだが彼女はそれを軽くあしらうのだった。

数日後、リズは、ケイトとケイトのガールフレンドのアンと共に地下鉄でまたもやジョシュに遭遇。
ケイトは、ジョシュの電話番号を聞くようにとリズを説得するのだが、リズは気が乗らず・・・・・・。

そんな中、リズは都市プランナーをしている古い友人スティーブンと連絡を取り、彼の紹介で仕事につくことに。
そしてリズの周りでは、ジョシュの紹介でデヴィッドとルーカスのゲイカップルが誕生し、
ケイトとアンは順調な交際を続けていた。
そんな様子を目の当たりし、ついにジョシュからの押しに負けたリズは、彼と一夜を共にすることに。

その一夜の出来事で、リズはジョシュの子供を妊娠をしてしまい、ジョシュとの結婚を決めるのだったが・・・・・。



◆仕事に生きがいを感じている女性、【ベス】◆

ベスとルーカスは、開発プロジェクトに対する抗議活動に参加をしていた。
翌日、そのプロジェクトの件でスティーブンに電話をしたベスだが、なんと彼女がプロジェクトの重要なポジションに任命されてしまう。

スティーブンと急接近したベスは、彼とキスを交わし気持ちを奪われたがスティーブンには妻がいたのだった。
落ち込んだベスはルーカスを呼び出し、寂しさを忘れるために彼と一夜をともにすることに。

その一夜の出来事で、リズはルーカスの子供を妊娠してしまうのだが、事実をルーカスに隠して彼女は中絶を選ぶのだった・・・・・・。

そして２年が経ち、友人のケイトはアンと結婚をしたのだがアンは浮気をし、さらにスティーブンは離婚をし、
何やら周りが騒がしくなってきて・・・・・・・。

「ベス」と「ケイト」、それぞれの人生を経験したエリザベスだが、
はたして、彼女（達）が辿り着く運命は・・・・・・・。

なんといっても、個人的にはミュージカルの中でダントツに一番好きな作品「ＲＥＮＴ」のモーリーン役「イディナ・メンゼル」とマーク役の「アンソニー・ラップ」の共演だと思います！
本当にあくまでも個人的な意見ですが、２人を観るだけでも価値があるのかと！

この作品、２人の異なる女性をイディナが演じるんですが、気を抜くと今はどこで誰の話なのか混乱してしまいそうな部分も彼女の演技力でたくみに表現しているようです！

２００８年に「ネクスト・トゥ・ノーマル」でトニー賞の楽曲賞を受賞し、２０１０年の「アメリカン・イディオット」を手掛けた、「トム・キット」が担当しています！
イディナとアンソニーのデュエットが聞けるのは、本当に嬉しいですね！

シーンによってはフォーマルな衣装を着る部分もありますが、基本的には本当にごくごく普通の洋服ばかりです。
煌びやかな衣装は登場せず、Ｔシャツ、デニム、パーカー、ジャケットなど、本当に普段誰もが着るような衣装ばかりです。
しかし、それがニューヨーカーの普段の生活を切り取ったように見せてくれていて、観客により現実味を味あわせてくれているんだと思います。

【２０１４年１１月】

みどころや楽曲の部分でも書いていますが、やはりなんと言っても「イディナ・メンゼル」と「アンソニー・ラップ」だと思います！
イディナは最近だとgleeの出演や「アナと雪の女王」の「レット・イット・ゴー」で有名ですが、彼女はもともとブロードウェイの出身！
彼女が最も輝いている姿を見る事が出来るのはブロードウェイの舞台だと思います！

そして、アンソニーもＲＥＮＴのマーク役で世界に名を広めて、いまだにこうやってブロードウェイの舞台で活躍しているのは嬉しい限りです！

また、アンサンブルとして出演している「カーティス・ホルブルック」も個人的には好きな俳優さんです。
「ザナドゥ」で見せたコミカル演技は僕の中でかなり印象的に記憶に残っています！

受賞なし

楽曲の予習はこちらでどうぞ！ミュージカルのサントラです！
●『If/Then: A New Musical 』