キャバレー

１９３０年代、ナチス政権に支配されているベルリン。

アメリカ人男性で作家のクリフは、新しい小説を書くためにベルリンにやってきた。
駅に到着したクリフは、ドイツ人男性のエルンストに出会い、仕事と宿を紹介してもらう事に。

そしてある日、クリフは怪しいエムシー（司会者）が取り仕切っているキャバレー「キットカットクラブ」に行き、
そこでパフォーマンスをしていた女性、サリーに出逢う。

クリフとサリーはお互いに好意を持ち、近づき始めたある日、
サリーはキットカットクラブをクビになり住む場所を失ってしまった・・・・・。

そこで、サリーはクリフの家に同居させてもらうようにお願いをし、
クリフの宿主、シュナイダーを説得して同居をする事に。

そして、同居生活が始まり、クリフと恋人同士になったサリーに妊娠が発覚するが、
サリーは、「誰が父親なのか分からない。」と・・・・・・。
　　
ナチスの色が濃くなり、ドラッグも横行し、荒れ果ててきたベルリンを脱出しようと決意したクリフ。
クリフは、「一緒にアメリカに行こう」とサリーを誘うのだが・・・・・・。

はたして、クリフとサリーの運命は・・・・・・。

１９６６年にブロードウェイにて初演、
１９７２年には主演：ライザ・ミネリ、監督：ボブ・フォッシーで映画化された今作品のリバイバル上演。
初演から５０年近く経った現在でも世界各国で上演されているキャバレーですが、
今回はＮＹの伝説的なディスコ「スタジオ５４」にて、期間限定のリバイバル上演です！
また振付は、映画版「シカゴ」の監督、映画版「ＮＩＮＥ」の監督・振付の「ロブ・マーシャル」が担当しています！

またこの作品は、「スタジオ５４」を「キットカットクラブ」が実際存在するかのような演出がされており、
１階とメザニンの前方はテーブル席になっています！
普段とは一風変わった空間を味わう事が出来るのもこの作品の特徴だと思います！！！

舞台では「シカゴ」、「フォッシー」、「カーテンズ」、「スコッツボロ・ボーイズ」、映画では舞台同様の「キャバレー」、「シカゴ」、
そして「ニューヨーク・ニューヨーク」などを手掛けた、「ジョン・カンダー」が担当してます。

オフ・ブロードウェイ、ブロードウェイを合わせると１００作品以上の衣装を手掛けている、「ウィリアム・アイヴィー・ロング」担当しています。
シカゴ同様、体のラインがはっきりとした黒いタイトな衣装やほぼ下着なような衣装、他には６０年代のキャバレーが体験出来るセクシーな衣装などが登場します。
ウィリアムは「シカゴ」の衣装も担当しているので、それに近いかもしれないですね！

【２０１４年１１月】
リバイバル上演開始時、サリー役は映画「ブロークバック・マウンテン」や「マリリン　７日間の恋」に出演している、「ミシェル・ウィリアムズ」が演じていましたが、
現在は、「アメージング・スパイダーマン」のグウェン役、「エマ・ストーン」が演じています。

また、エムシー役は映画「アイズ・ワイド・シャット」、「Ｘ－ＭＥＮ２」、「バーレスク」などに出演し、
１９９８年リバイバル版でもエムシーを担当してトニー賞も受賞した「アラン・カミング」が演じています。

【１９６７年】
作品賞、助演男優賞（ジョエル・グレイ：エムシー役）、助演女優賞（ペグ・マレー：Fräulein Kost役）、
オリジナル楽曲賞、演出賞、振付賞（ロン・フィールド）、装置デザイン賞、衣装デザイン賞の８部門を受賞！

【１９８７年：リバイバル版】
受賞なし

【１９９８年：リバイバル版】
リバイバル作品賞、主演男優賞（アラン・カミング：エムシー役）、主演女優賞（ナターシャ・リチャードソン：サリー役）、
助演男優賞（ロン・リフキン：Herr Schultz役）の４部門を受賞！

【２０１４年：リバイバル版】
受賞なし

英語が分からなくても大丈夫！
ほぼ同じ流れでストーリーが進行していく 映画版のＤＶＤが発売されていますので、こちらで予習をどうぞ！
●『キャバレー』

楽曲の予習はこちらでどうぞ！ミュージカルのサントラです！（ロンドンキャスト盤です。）
●『Cabaret: The New Broadway Cast Recording (1998 Broadway Revival)』